あなたが探している情報は、この日記には記されていない可能性が高いです。(検索で来た人用)
にらどんは一杯500円。尚、出前は承っておりません。ご了承下さい。

シンプルシンフォニー 反省会


全国図鑑

パーティ概要

今回の大会、実はポケモンというゲームの根幹を揺るがす変則ルールでした。
タイプが一つ、つまり耐性の補完がないということは、基本的に技2つで全ての相手に一貫が取れるということ。
さかさバトルと同じくタイプ相性の概念が覆るので、通常環境とはアーキタイプごとの適性に大きな違いが出ます。
では何が強いのか。
積みエースで3タテです。
技2本で止まらなくなるためメイン+サブ+積み+αで一貫性と柔軟性を両立できるためこれが基本の勝ち筋になります。
積み構築として挙がるのが、基本の起点作り+積みエースの「起点構築」。
そして積みエースを複数採用し、前のポケモンが落とされたとき、その対面の相手に有利をとることで積む機会を得る「積みサイクル」。
しかしながらこのルールでは複数のポケモンをもってしても一貫性を断てないため積みサイクルは向かい風となります。
即ち基本的に「起点構築」を軸に構築することになるでしょう。
"基本的に"と断りを入れたのは、実はサイクル戦自体は不可能ではないからで、これもまたタイプ相性の変質から起こる環境変化が鍵になります。
通常環境においても活躍する単タイプ、主に数値受けを行う耐久ポケモンについては相手からのタイプ一致火力が1本に絞られる点で相対的に耐久性能が向上します。
タイプ一致技が2つある場合、そのどちらかが等倍であれば後出しのリスクを負うことになりますが、1つの場合それが半減ならまず受けきれます。
積みを拒否できるのであれば「数値主体受けループ」は実に凶悪な性能を持つことになるわけです。
ただ、極端に積み構築が増えるであろう環境で、それの起点をことごとく潰すというのは中々難しいはず。
そこに回答を用意できないのであれば上位は見えてこないでしょう。


というわけで僕が今回選んだのは「ダグトリオでの起点作りからの積みエース通し」と、
「積みエースメタ」となるポケモンを採用してのメタの両面構築。
結論から言うと、エースの選定に難があった気がします。考え方自体はかなり理にかなっていたと思っている。

パーティメンバー紹介

ダグトリオ/♀/NN:ホルフォール inスピードボール
 特性:ありじごく
 性格:ようき
持ち物:きあいのタスキ
努力値:h252-a4-s252
実数値:H142-A121-B70-C*-D90-S189
調整先:HS全振り
じしん ステルスロック どくどく おきみやげ


今回の構築の主役となる起点作り役。ほぼ毎回初手選出しました。
採用理由は「速い(素早さ4位タイ)」「ありじごく(浮いているポケモンが極端に少ない)」「ステロが撒ける」「優秀な自主退場」の4つ。
積みエースを通すために1ターンの猶予を作りたいと考えたとき、おきみやげは非常に優秀。
しかも相手の交換を許さないため、交換読み交換を拒否しながら一方的に自分のエースを押し付けられる。
やることはおきみやげだけなので他の技はおまけ。相手に先制技がないときにだけステロを撒いてから落ちる。
環境的に今回もデンジュモクが強いのでその選出抑制の意味もありました。
当然ながら毎回完璧に仕事してくれました。環境的にもこの動きをさせたら一番だったと思います。この動きが正しいかどうかは考察の余地あり。
NNは落とし穴に嵌める役割ということで「掘る」「fall(落ちる)」で韻を踏みました。最初は陥れるベースで考えたのだけどただの英単語になりがちだった。

シャワーズ/♂/NN:フィル inダイブボール
 特性:ちょすい
 性格:ひかえめ
持ち物:オボンのみ
努力値:b252-c252-s4
実数値:H205-A63-B112-C178-D115-S86
調整先:BC全振り, 余りSは同族意識
ねっとう どくどく あくび ねがいごと


積み構築が強いといいながら、実はもう1つ危険だったのが天候パーティ。
展開が容易で技1本で一貫を取りやすいので対策がないと蹂躙されます。
この子は特に受けづらいと予想された雨パへの対策枠でした。1回遭遇して選出したところ相手には裏選出されました。よし、仕事はしたな!
おそらく突っ込みどころになるであろう技構成の状態異常ミックスについては弁明がありまして。
役割として必須になる水への遂行技はどくどく、炎・地面への遂行技の熱湯は物理対策もかねており必須、
積みエースに起点にされることを避けるためのあくびもまた必須、最後の枠はやはり水タイプとやりあうために必要となる回復技。
ねむカゴにするかギリギリまで悩んでいたのだけど、流石に単体で全部回すのはきついと考えてパーティのサイクル性能を確保するための願い事。
状態異常の重複については仮想敵がばらばらなので問題なし。過去にゴルバットで毒眠り併用型を使用して以来全く抵抗がなくなりました。
しかし結果的には、うーん、微妙だったかも。
選出した4戦中どくどくを3回も外しました。2回は連続。交代読んで外すの本当に萎える。そのせいでサイクル負けした試合もあって残念ながら戦犯枠。
NNはとにかく相手に浴びせまくるので「注ぐ」という意味で「fill」にしました。散々考えて結局シンプルな名前に戻ってきた。シンプルシンフォニーですし。(言い訳)

カビゴン/♂/NN:ホーショク inヘビーボール
 特性:くいしんぼう
 性格:いじっぱり
持ち物:フィラのみ
努力値:h148-a100-b252-d4-s4
実数値:H254-A157-B117-C*-D131-S51
調整先:H16n-2, A腹太鼓でHBカバルドン低乱1, B全振り, DS余り
おんがえし かみくだく はらだいこ リサイクル


今回のエースアタッカー。ノーマル技の一貫が高く、1ターンでゲームエンド級の火力が手に入ることから採用。
腹太鼓での抜きエース仕様とリサイクルでのサイクル仕様をスイッチできるハイブリッド型。
こういった無理な構成でも穴がなくなるのが今回のルール。技2本で止まらないことのメリットを最大限に活かす事ができた。
しかしながら。
どうもカビゴンの耐久力を過信していたようで、思ったように動かすことができなかった。
やるのであれば置き土産ではなくトリルとか壁展開にするべきだった。
この枠をマッスグマにするか非常に悩んでいたのだけど、ハイブリッド型というルール特有の発想が面白すぎて我慢できなかった。
後述するけども最終戦マッスグマに全抜きされました。
努力値は対カバを想定した配分をぐぐってそのまま採用。ありがとうございます。
しかし想定が212-171(対ミミッキュ用)のカバということで、特化カバに対してはこの数字。
考える時間がなかったとは言え意味ある振り方にできなかったのは怠慢だった。
NNはシンプルに「飽食」。シンプルシンフォニーですし。(言い訳)

レジアイス/-/NN:レジ inクイックボール from_Gen6
 特性:クリアボディ
 性格:ひかえめ
持ち物:ノーマルZ
努力値:h252-c252-s4
実数値:H187-A63-B120-C167-D220-S71
調整先:HC全振り, S余りは同族意識
れいとうビーム 10まんボルト じこあんじ ねむる


今回最も使いたかったポケモン。以前から気になっていたのだけどやっぱりかわいい。
特殊耐久の高さはラキハピに続いて堂々の3位。4位のカビゴンに特化時で4kもの指数差をあける。
え? 奇石ラッキーに40k、ハピに23k、素ラッキーに10k、メガバンギの砂込みにも7k負けてる?こいつらマジなんなん・・・
恐ろしいのはこの下もクレセリアヌメルゴンフラージェスレジスチルニンフィアブラッキーミロカロスレジギガスフリージオシャワーズと上位が軒並み参戦可能なとこですね。
特殊受けは数値受けが充実しているなぁ。
それでもこのポケモンを採用する理由としましては、環境メタです。
今回特殊構築で重く見るべきは「ジャロゴーリ」であり、それを1体で看破できるのがこのポケモンです。
ジャローダに対しては殴りかつことができ、麻痺のSダウンも痛くありません。
更に、これを起点とするオニゴーリへのパーフェクトカウンターとなります。
氷技半減+絶対零度無効+守る身代わり貫通必中の自己暗示+素眠りでのPP勝ちで逆にオニゴーリを起点に全抜きを狙います。
また、積み技環境であることは前に述べたとおりであり、自己暗示の刺さりは非常に良いです。
実際に想定していた通りの流れでポリゴンZを落としてから全抜きしたのはめちゃくちゃ気持ちよかった。これだけでも今回やってよかった。
相手の積み技がなくとも数値のおかげでエセゾンビ型としてサイクル導入も可能なのでとても使いやすいポケモンでした。
通常レートだとジャロゴーリのためだけに採用するというのは難しいですが、環境を読んで適切に運用できたと思います。大満足!
NNはGTS産なので人のもの。なぜアイスを消したのか。クイックボール入りは色があっていてオシャレb

カバルドン/♀/NN:アバドン inサファリボール
 特性:すなおこし
 性格:わんぱく
持ち物:たべのこし
努力値:h252-b252-d4
実数値:H215-A132-B187-C*-D93-S67
調整先:HB全振り, D余り
じしん ステルスロック なまける ふきとばし


物理全般受け。剣舞程度ならふきとばしが間に合うはずということで。
クレベースレジアイスと氷タイプが被るのが痛すぎるという判断と、やはりデンジュモク警戒。とにかく出されたくなかった。
あ、ステロ撒きもこなせるので起点役でもあります。サイクル戦が想定される相手にはダグトリオが出しづらいのでいわゆる裏選出要員。
この子もいまいち活躍させてあげられなかった。ていうか選出3回中2回は使わず勝ってるわ。1回は負けてるし。出番にめぐまれなかった。
採用理由に乏しいせいなのか。いや決してそんなことはないんだ、試合数が少なすぎるんだ。
この子もどっち付かず感がありますが、やはり起点とサイクルの両面構成ですね。じしんの一貫が非常に高いので1ウェポンで十分まわせる。
NNは奈落の悪魔「アバドン」から。音が似ていたので。

オノノクス/♂/NN:シャダアクス inハイパーボール
 特性:かたやぶり
 性格:ようき
持ち物:ハガネZ
努力値:a252-b4-s252
実数値:H151-A199-B111-C*-D90-S163
調整先:AS全振り, B余り(H振りだと偶数になるため)
げきりん じしん アイアンテール りゅうのまい


アタッカー2体目。ダグトリオから2積み狙い。
フェアリータイプはそこそこいるものの、鋼は2体でどちらも火力がなく採用は稀と思われたため、リーサルとして機能すると判断。
実際2勝はここを通しての勝利だったので名実共にエースでした。
ハガネZは特化ピクシーも超高乱1で後出しを許しません。
ただやはり2積みが確定できず微妙。悪くは無いけど、微妙。ASよりも耐久に振ったほうがよかっただろうか。
でもミラーで負けないために最速は切りたくない。1回あったし。
A調整でどれだけ意味ある耐久調整ができるかと考えるとやっぱりあんまり気にしなくていいのかも。
NNは「戦慄:shudder」と「斧:axe」で「オノノクス」を英訳した形。今回一番上手く行ったNN。

パーティ総評

環境読みとその対策は悪くなかったと思うんです。
しかも好きなポケモンでってのでなんなら大満足なんです。
あと課題にしていた起点構築もしっかりやって。サイクル混ぜつつだけどそれはこのルールだったから。サイクル選出1回ぐらいしかしてないし。
失敗だったのはカビゴンですかね。トリルなしでは抜き性能が低かった。
それ以外は試合数が少なすぎてなんとも言えない。

大会の感想

構築的にはほぼほぼ予想通りのパーティが多かったです。
ジャロゴーリには出会わなかったな。今回は前と違ってトップに弱いとかないから普通に流行ると思ったけど。
あ、ゾロアークにやられたのはあった。カイリキー出されてそのままダグ展開したら竜舞にカウンター合わされて。
読みあい放棄して殴ったらオノノクス落とされて勝ち筋消えた。悪巧み持ちだから悠長してられなかったしじゃんけんだわ。
雨パの裏選出のニンフラッキーメタモンにこっちもサイクルあわせた試合があったんだけど、
ニンフィアレジアイスで受けきれてたのに対戦長引くの嫌って甘い判断で殴ったらミリ耐えされてサイクル崩壊したのがあった。
それでもメタモンにどくどく通せれば勝ててたのに、交換読み+もう1回を外したせいで逆にシャワーズが毒もらうっていう。2回目の毒がプレミだった・・・?
でー、オノノクスで3タテが2回あったのはもうそのまま。
先発レジアイスで3タテしたのがフーディンスイクンポリゴンZで、フーディンを1発殴ったらスイクンに、
スイクンを殴ったらポリ乙に換えてきたからZ読みZ自己暗示決めて完封。サイキネでD下がらない冷凍Bで凍らないっていうのは特殊受け性能として評価点ですね。
で、最後、ジャローダドンファンマッスグマ。これ綺麗だった。
先発レジアイスで出し勝ちして殴って自己暗示決めて勝ったなと思ってたら光の壁からドンファンに引いて頑丈レッドカード(!)、
ステロ撒いたと思ったら壁でマッスグマ落とせなくなってて神速全抜き。セッターに2匹使う完全起点型の構築でしたね。
積みへの回答を頑丈レッカにしてたのがほへーとなった。これ使いこなしてると上級者感ある。
エースもやっぱマッスグマだったのかなぁ。物理受け全般に殴り負けそうなイメージだったけど神速恩返しシャドクロ腹太鼓でいいのか。そうか。
敵ながら天晴れといったところで気持ちよく終われました。


今回は最終結果はまとめません。対戦回数が少なすぎる。
1500割ってるけどいつも出だしはこんな感じだし、
むしろ構想通りの勝ち方が3回もできているので時間があればもうちょっといいとこ行けたと思うなー。
レジアイスの活躍できるルールとってもよかったです。