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マスタールール3 ダメージステップ中の誘発即時効果の発動可否

マスタールール3では、ダメージステップについて大幅なルール変更がありました。
それに伴い、ダメージステップ中に発動できる効果についても大きな変更点が発覚したのですが
現状では個別に確認するしかない上に、wikiはもちろん公式データベースにも記載されていない可能性があります。
マスタールール2と比較しながら、現段階で推測される変更内容について解説します。

ダメージステップ中に発動可能なカード・効果

以前よりダメージステップ中にはカードごとに発動制限がかけられていました。

マスタールール2でダメージステップ中に発動可能なカード・効果
カウンター罠(発動制限なし)
・カード・効果の発動を無効にする誘発即時効果(発動制限なし)
・カード・効果の発動に直接チェーンすることでその効果を無効にする誘発即時効果(発動制限なし)
・ダメージステップ内に発動タイミングを指定している効果(それぞれ個別のタイミングに発動可能)
・効果モンスターの自身の状態を参照する誘発効果(それぞれ個別のタイミングに発動可能)
・攻守を変化させる速攻魔法・罠(ダメージステップ開始時からダメージ計算前まで発動可能)
・攻守を変化させる誘発即時効果(ダメージステップ開始時からダメージ計算時まで発動可能)
※タイミングについて特に指定のあるものは除く
※強制効果については全て発動する

マスタールール3でダメージステップ中に発動可能なカード・効果
カウンター罠(発動制限なし)
・カードの発動・効果の発動を無効にする誘発即時効果(発動制限なし)
・カード・効果の発動に直接チェーンすることでその効果を無効にする誘発即時効果(発動不可)
・ダメージステップ内に発動タイミングを指定している効果(それぞれ個別のタイミングに発動可能)
・効果モンスターの自身の状態を参照する誘発効果(それぞれ個別のタイミングに発動可能)
・攻守を変化させる速攻魔法・罠(ダメージステップ開始時からダメージ計算前まで発動可能)
・攻守を変化させる誘発即時効果(ダメージステップ開始時からダメージ計算時ダメージ計算前まで発動可能)
※タイミングについて特に指定のあるものは除く
※強制効果については全て発動する

変更点解説

"M2:攻守を変化させる効果のうち、効果モンスターの誘発即時効果に限りダメージ計算時にも発動できる。"
"M3:ダメージ計算時に発動可能な効果は特にそのタイミングと記載されたものに限る。"
オネスト》を始めとしたモンスター効果の例外を是正。マスタールール2の召喚時の優先権による起動効果発動不可に通ずる変更。
この特殊ルールこそが《オネスト》を制限カード足らしめたとも言えるだけにもっとも注目された変更点。


"M2:カード・効果の発動に直接チェーンして発動または効果を無効にする誘発即時効果はダメージステップ中のいつでも発動できる。"
"M3:カード・効果の発動に直接チェーンして発動を無効にする誘発即時効果はダメージステップ中のいつでも発動できる。"
ルール単位ではアナウンスされていない変更点。これまで発動できていた効果が発動不可に。
該当するのは《シューティング・スター・ドラゴン》《フォトンストリーク・バウンサー》《武神器−ヘツカ》など"効果を無効にする"効果。
光と闇の竜》《スターダスト・ドラゴン》《ナチュル・ビースト》《シューティング・クェーサー・ドラゴン》などの"発動を無効にする"効果はこれまで通り発動可能。
これまで無効化範囲などの違いからこれらの効果区分は同一とされていたが、それを覆すルール変更。
"発動にチェーンしてそれを無効にする"という括りから"効果を無効にする"という括りに移されたと思われる。
そもそもこれらカウンター系の誘発即時効果がダメージステップ中に発動できることは
ルールブックやその他のカードの裁定などからは読み取れない特殊ルールであったので、やはりルールの整合性を重視したのだと思われる。
しかし、そう考えると発動無効の誘発即時効果も同じく発動できないと考えた方が自然ではないだろうか。

ポイント

以前から単に効果を無効にするのみの誘発即時効果はダメージステップに発動できなかった。
・《神竜騎士フェルグラント》
フリーチェーンでモンスター効果を無効にできる誘発即時効果を持つが、ダメージステップには発動できない。
単に効果を無効に出来るというだけでダメージステップに発動できるわけではない。
・《No.106 巨岩掌ジャイアント・ハンド》
よくダメステ発動可否を間違えられるカード。効果の発動に直接チェーンする誘発即時効果であり、一見発動できるように見える。
しかしトリガーとなった効果を無効にするのではなく、任意の効果モンスターの効果を無効にするだけなので、カウンター罠などよりも《デモンズ・チェーン》に近い。


"M2:リバース効果は強制発動の誘発効果と同じように処理する。"
"M3:リバース効果の廃止。リバースはモンスター分類として扱い、リバース効果は強制発動の誘発効果・タイミングを逃さない任意発動の誘発効果に読み替える。"
ダメージステップに限った話ではないが、これも大きくはアナウンスされていないので一緒に紹介。
これまでリバース効果は誘発効果と区別されていたが、それを統合。やはりルール簡素化を意識した変更が多い。
実質的にはこれまでも強制誘発として処理されていたのであまり大きな変更ではないが
任意に処理を行わないことができた《ペンギン・ソルジャー》《素早いビッグハムスター》などが任意誘発に分類されるようになり、
「不発になることが分かっている状態では発動しない」という選択肢ができたため、余計な《天罰》を貰わなくなった。
一方で特殊召喚が封じられている場合などにチェーン数を稼ぐなどの目的で強制発動させ不発にするということは出来なくなった。
ダメージステップにおいてはチェーンの組み方に影響するため任意効果の場合特に注意が必要。
またリバース効果モンスターに関連するカードについてはリバース効果そのものを指定していることはない(はず)なのでルールに齟齬が生じることはない。