あなたが探している情報は、この日記には記されていない可能性が高いです。(検索で来た人用)
にらどんは一杯500円。尚、出前は承っておりません。ご了承下さい。

味覚が徐々に戻ってきているんだけど、これについて学術的報告です。
いわゆる「味覚地図」についての実体験です。
気温が落ち着いて汗をかきにくくなったことやカシューナッツをポリついてることや亜鉛サプリを毎日摂取するようになったおかげか
日に日に味覚が戻ってきているのですが、その復活の段階について実験を試みていました。

実体験報告

  • 第一日目

味覚が全くない状態。何を食べても味を感じず、鼻に抜けてきた匂いだけをかすかに感じる。
夏ばて防止の塩飴をなめるとプラスチックをなめているように感じる。
パンを食べると綿のように感じる。

  • 第二日目

引き続き味覚がほぼない状態。
チョコレートを食べると"舌の根本"に近い部分で"苦味"のみをわずかに感じる。
塩飴をなめるとプラスチックをなめているように感じる。
パンを食べると綿のように感じる。
唐辛子の"辛味"を"舌全体"で感じる。ヒリヒリは痛みに近い。

  • 第三日目

味覚が復活する兆し。まだ何を食べているのか判別できない。
塩飴をなめると"舌の両脇"で"塩気"を感じる。が極僅かでくすぐったい程度。
パンを食べると綿のように感じる。
"舌の根本"に近い部分では濃い味のものに刺激を受ける。味の種類は判別できない。

  • 第四日目

ほとんど味覚が復活。何を食べているのか見当が付く。
塩飴をなめると"舌の両脇"で"塩気"を感じる。
パンを食べると綿のように感じる。
この4日間を通して"甘み"を一切感じず、"舌の先"では何の味も感じない。

結果のまとめと考察

自分の舌の味覚を感じる(感じやすい)位置には偏りがあり、それは一般に言われる「味覚地図」と一致する。
舌の機能が徐々に回復していくが、それは根本から先端への指向性がある。
「有毒なもの(苦味)を避ける>栄養価の高いもの(甘味)を欲する」という味覚の重要度の生存戦略が存在する?


この結果は、「味覚地図はデマである」という世論と一致しない。
何を隠そう僕もそれを鵜呑みにしていた者の内の一人である。
ところがどっこい、味覚障害となってみると舌の機能がまるっきり地図と一致するではないか。
これは一体、ということで調べてみるとどうもおかしい。
大本の情報が「数人へのアンケートで出た結果」であるため科学的根拠がないというのが否定の理由となっているが
「科学的根拠がない」ことについて論理的に説明しているページが見当たらない。
唯一あげられる「1つの味蕾には全ての味を感じる細胞がある」では「全ての細胞が同様に働いている」ことを説明できていない。
生物の細胞分化の緻密さを考えれば舌の部分によって細胞の活性が異なる可能性は大いにある。
そして大本のアンケートによって「なぜその結果が出たか」についての考察が一切なされていない。
「味覚地図がデマである」のなら「アンケート結果から地図を製作できない」、そして「簡単に反証があがり即座に否定される」はずである。
それが体感を伴わない「細胞の研究」によってしか否定できないのであれば「味を感じる位置に偏りがある」こと自体の否定要素たり得ない。
即ち、「細胞の研究」について間違いがないのであれば「味は味蕾でだけ感じるのではない」ことになる。
実際に鼻をつまむと味覚がなくなること(=嗅覚との関連)もあるため、他の未判明の味受容体が存在しないことは断定できない。
これについて誰かきちんと研究して無知蒙昧な民衆の度肝を抜いてください。