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略して
略して・・・
ぎごじゅう?
タイトルを上手く略せるとヒットの種ですよ。
まぁユーザーに投げておけば勝手にはにはにみたいな変態略語作ってくれるけど。
僕はいまだにはにはにの正式タイトル知らないし。月は東に日は西にであってる?内容に至っては更に知らない。


3回目は「う」ですか。ですよ。
まずはリストアップから。テンプレ展開の楽さと言ったらないね。
「うかうか」「うきうき」「うじゃうじゃ」「うようよ」
「うじうじ」「うとうと」「うっかり」「うっとり」「うろうろ」
「ゆうゆう」「とうとう」
うむ、こりゃ難しい。
大量・多量を表す「うじゃうじゃ」「うようよ」「うねうね」という言葉が悉く反復語であるのは面白いね。
そうかと思うと「うかうか」「うとうと」は"っり副詞"に変形して単数表現も可能なんだよね。ここは完全に異なるニュアンスなのか?
「ゆうゆう」「とうとう」は漢字で書けちゃうパターン。特に「とうとう」という音の形容動詞はめちゃくちゃ多い。
漢語由来なのかな。ほら反復語は初回と次回の音をちょっと変えるタイプって言うじゃん。中国じゃなくて漢ならあるんじゃねと言われるとそうなんだけど。
とりあえず「ついに」を含めて大体が漢語っぽいのでこれも省きかな。
さ、では残った部分、まずは鍵となる「うかうか」「うとうと」から見てみますか。
「うかうか」は気が緩んで締まらない様子。
「うとうと」は眠気により気が虚ろになる、あるいは幾分か眠ってしまっている様子。
「意識の薄弱」というニュアンスが2つの言葉からは汲み取れますね。
では「う」の担うニュアンスはと考えると、・・・そのためには他の2字について若干触れなければならないわけで。ネタバレすなぁ。
「か」には「空虚」のニュアンス、「と」には「途絶」のニュアンスがそれぞれ含まれます。
(ネタバレにならないよう本義ではなくこの言葉で担うニュアンスを説明しています。)
それぞれを単語から引き算して「う」の輪郭を掘り起こすと「うつろ」となります。更に言えば「虚」という時のニュアンスをそのまま当てます。
特にその字に拘るからには「虚ろな意識」とここまでが一括りになるべきかな。
「うろうろ」なんてのはまさにそれで「目的なく彷徨う様子」ですよね。
「ぼーっとしてる」というニュアンスが実は「うじゃうじゃ」などにも当てはまるんですね。
「うつけ」と言えば「考えなしの愚か者」という意味です。
「うじゃうじゃ」って何に対して使いますかね。虫や魚などの小動物に、多少嫌悪の意を表しながら使うのではないでしょうか。
「考えの読めない動き回るもの」に対して、「虚ろだが意識を持つもの≒愚か者」に対して「うじゃうじゃ」と使うのではないでしょうか。
「い」の時もそうだけど「虚」は「ゼロ・無」という意味では決して無いんですよ。「虚が存在する」という意味なんです。
さて「虚」と決めてしまってみると、なんと「とうとう」の意味にもそれぞれ中々遠からずと言った具合になりました。「と」回をお楽しみに。


今回もなんとかいい所に落とせたけど、
この文字縛り、実は必然だとも言えるんですよ。
漢字に当ててある音に、漢字の意味が移ることによってただの音にニュアンスが乗るわけです。
それを探り当てているだけなので、これは僕のとんち力の問題ではなく、単なる捜索力の問題なのです。