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ぺちゃんこschool

「ぺたんこ」「ぺちゃんこ」「ぺしゃんこ」
これらの違いについて。
これらのどれかが方言・間違いであるなどということはなく、
全て標準語であり、また、全て同じ意味を持っている。
これをニュアンスで分別できないかと苦心してみようと思う。暇つぶしに。


そのためにまず語源を探ってみる。
まず分かるのは「こ」は接尾語で、前にある語の状態であることを説明する。
つまり「ぺたん」「ぺちゃん」「ぺしゃん」であることを表すのみなので分類に関わりないものとして除外する。
共通する「pe*an」について考察することになる。
日本語において半濁音というのは強調や音便に使われるものであり、「pe」の原型は「he」であることが予測される。
「cya」「sha」「ta」は日本語として非常に近い発音でありることから、
いずれかから派生した可能性があることに言及しておく。
「ん」は撥音便であると考えられ、
「pe*a-n-ko」は「he*a-な-状態の」と読み替えられる。


他二つからは擬音語として以上の意味を直ちに探るのは難しいため
まず「へた」から考察する。
「へたな」から動詞化して「へたる」という言葉につなげてみる。
>尻をつけてべったり座る goo辞書国語より引用
「べったり」という擬態語の動詞化であることが伺える。
この語は「平べったい」という語の中にも見ることが出来、「へた(べた)」には平たいものを表す意味があることが分かる。
「平坦」から変じたのか、「べったり」「浸り(ぴたり)」から変じたのか、あるいはその両方なのか、判断しかねる部分である。
ただ、「へた」及びその変形から受ける印象に「平たい」があることについては間違いないと言える。
さて、ここで残りの二つに立ち返って考えてみる。
「へしゃ」から連想される語として「ひしゃげる」がある。
意味はそのまま「ぺしゃんこ」であり、地方・時代・人によっては「へしゃげる」とも発音し、それは現代でも通用するものである。
個人的には「ぺしゃんこ」の語源はここであってると思う。
続いて「ぺちゃんこ」だが、こちらは「ぺたんこ」からの変化でいいのではないか。
「ちゃ」という「た」を崩した音から「滅茶苦茶」「無茶」など「おどけ」の意味での「茶」を連想させ、
「よりぺたんこである」という強調の役を担っていると思われる。


以上の考察から、より多くの共感を得られるだろう三つの語の使い分けを例文と共にまとめる。
1. ぺたんこ
修復が可能な程度に潰れている場合。対象物は粘性・弾力を持つものが多い。使用率は低い。
例文1:ボールは空気が抜けてぺたんこになった。
例文2:折角の粘土細工がぺたんこになってしまった。
2. ぺちゃんこ
修復が不能な程度に潰れている場合。使用範囲は最も広く、他2つの語の代替として無理なく使用できる。
例文1:事故現場の車はぺちゃんこに潰れていた。
3. ぺしゃんこ
ぺちゃんこと同じように使用可能。語源と思われる「ひしゃげる」と、「くしゃ」に繋がる軽さのイメージを大切にしたい。
例文1:プレス機にかかった金属片は、ぺしゃんこで原型を止めていない。
例文2:折鶴を踏みつけてぺしゃんこにしてしまった。


以上、今日一日で考えたことをgoogle先生で裏を取りながらの考察でした。
おおむね予想通りの経過・結果。