ドグラ･マグラを読み終えた。
いや読み終えた「ように錯覚した」と言うべきか。
終わりの無いのが終わりというやつで、
下巻を読み終えた次には既に上巻を読み始めている。
読者をたくみに煙に巻く語気に中てられていくうち、自分が「私」のような気がしてきてしまう。
解釈はいくらでもし様があるようだから、
もうちょっとよく自分なりに読み込んでみたい。
一番最後の部分でどうも腑に落ちない食い違いがあるんだよな。
勢いで一気に読んだから読み落としたかもしれない。
少し早めに起きて、予定通りバスで行くことにした。
家を出ると目の前を横切って行くバス。
時間はしっかり3分前なのだが。15分に1本がここまで食い込むほど道路が混んでいるのか。
徒歩30秒のバス停に張り紙があった。
本日より休日ダイヤで運行します。
帰りこそはバスにしようと思った。
信号待ちしていると、目の前を左折して行くバス。
20m先のバス停で少し人が乗って、僕は信号待ちで、次のバスは20分後。
健康のために少し歩くのもいいだろう。
バス通りを歩くこと35分。
後ろから追い抜いていくバス。
5分後、僕は帰宅した。
